2021年8月15日
主日礼拝

《建徳要旨》

「時が満ちて」

創世記41章:ファラオの見た夢を解くヨセフ。2年間忘れられていたヨセフが王の前に呼び出されます。「夢を解くのは私ではなく神です」。ヨセフは夢解きだけでなく、これからファラオが取るべき行動についても話します。飢饉が7年も続くと、国そのものが滅びる危険がありました。ヨセフには神の霊が宿っていて、ファラオの絶大な信頼を得ます。神の霊=聖霊が宿っていることが一番重要です。そして、ヨセフを国のトップ(総理大臣)に取り立てます。しかし、先ほどまで奴隷で囚人だった若者です。どうしてこんなことがあり得たのか。その背後に神の摂理があります。エジプトは紀元前3千年から王朝が始まり、エジプト出身者が王でした。ところが、第15~16王朝(前1716~1540年頃)の期間は、聖書には出て来ませんが、セム系のヒクソスが王位についていた時代でした。ヨセフの死後(出1章8節)ヒクソスは追放されますが、外国人が王位にあった限定された時代に、神は同じセム族のヨセフをエジプトに遣わし国を救わせたのです。歴史を支配しているのは、人間ではなく神です。この時、ヨセフは30歳。主イエスとヨセフの共通点とは:時が満ちると、神は、その御子を女から、しかも律法の下に生まれた者としてお遣わしになりました(ガラテヤ4章4節)。神が御子イエスを遣わされたのは政治・宗教・社会状況が驚くべき仕方で整えられ、まさに時が満ちてでした。その時、罪から救うために御子イエスが、神から遣わされたのです。一方、兄に売られたヨセフですが実は神が人々を危機的な飢饉から救うために、神が前もって遣わされたのです。30歳は主イエスが救い主として活動を開始されたのと同じ年齢です。地下牢=陰府から復活されて引き上げられ、天上に昇天された主イエス.神の霊としてヨセフの中にイエス・キリストが生きて働かれていたと言うほかありません。

(聖書の言葉)

エノクは65歳になったとき、メトシェラをもうけた。 エノクは、メトシェラが生まれた後、300年神と共に歩み、 息子や娘をもうけた。……エノクは神と共に歩み、 神が取られたのでいなくなった。 (創世記5章21~24節)

 

先週ライブ配信された建徳の録音です。

(建徳 2021-08-15 K・H兄)