父親たち、子供を怒らせてはなりません。主がしつけ諭されるように、育てなさい。(エフェソ6章4節)
十戒の5戒は、子供たちに両親を敬うよう教えています。子どもに命じていますが、上記の聖句は父親に命じています。親だからと、子供にガミガミ言ったり、頭から抑えつけたりしてはいけないのです。
青少年キャンプで、十戒を学んだ時、一番罪を認めて悔い改めたのは、この第5戒「あなたの父と母を敬え」でした。父母を敬いたいし、そうすべきだと思う。でも、自分の親の事を思うと、つい感情が入ってしまうので、そう簡単ではない。ある生徒「親を敬えないのは親にも欠点があるので、こっちも頑張るけど、親だって頑張って変わって欲しいよ、もう少し親らしい事してよ!」そんな声も聞こえて来ます。もちろん親も生身の人間ですから、欠点は必ずあります。でも、どんなに欠点のある親でも、そんな欠点を抱えつつも、今まで懸命に私を愛して、育ててくれた親なのです。その親を裁いて苦しめる事は神の戒めに背くことになります。そして、神を悲しませることになります。私たちは今の今まで、親の愛を受けて来たのです。たとえ親の側にどんな欠点があったとしても、神は、ただ一言「敬いなさい」と言っておられます。そして、私たちがその戒めに従う時、神は、次の様に言われます。「あなたの神、主が与えられる土地に長く生きることができる」と。そうです。父母を敬う子どもを、神は必ず祝福なさいます。神が、御子を与えたほどにあなたを愛されたように、親も、わが子を愛しているのです。ある家の、娘さんが家出をしました。その日から、その家の玄関の戸は一度も閉じられたことはありませんでした。
それから、イエスは一緒に下って行き、ナザレに帰り、両親に仕えてお暮しになった。 (ルカ2章51節)
12歳のイエスは、子どもとして両親に仕えられました。主イエスは、私たちの模範として人に仕える神です。親は子どもを愛し、子どもは親を敬う。しかし、親を敬うことがどんなに難しいか、そうできなかった自分を示されます。もう地上には居ない父母を思うとき、この戒めは罪の自覚を起こさせます。しかし、主の十字架があり、私の罪の身代わりとなられた主イエスを仰がずにはいられません。そこに救いがあります。