ヨセフは民に言った。「よいか、おまえたちは今日、農地とともにファラオに買い取られた。さあ、ここに種があるから、畑に蒔きなさい。収穫の時には、五分の一をファラオに納め、五分の四はお前たちのものとするがよい。それを畑に蒔く種にしたり、お前たちの家族の者の食糧とし、子供たちの食料としなさい。」(創世記47章23、24節)
エジプトの記録に、第12代王朝時代のセン・ウスレント2世が、紀元前1870年頃に全国民の土地を国有化したとあります。それはヨセフがエジプト国民に対してしたことにつながります。
いつの時代にも、危機管理能力が国のトップには求められます。困難・機器の中でも、先の見通しを持つことが必要だからです。ヨセフはそれを有していました。ヨセフはエジプト国民に穀物の種を与え、収穫の五分の一(20%)を年貢として納めるよう定めました。国民はそれを重税とは思いませんでした。むしろ喜んで納めました。異常事態である飢饉が背景にあったとはいえ、国民のヨセフへの信頼と支持の大きさがうかがえます。内閣支持率が問題にされますが、総理大臣であるヨセフの支持率は非常に高かったに違いありません。それは、ヨセフが良き政治を行ったからです。
民はヨセフに言った。「あなたさまはわたしどもの命の恩人です。御主君の御好意によって、わたしどもはファラオの奴隷にさせていただきます。」(25節)
江戸時代、農民は幕府に年貢を取り立てられた。その割合は、初期は4割(40%)だったのが、中期になると5割に増えています。ドラマとして映像化される悪代官は、更に重くして取り立てたのです。そのため、百姓たちによる一揆が各地で起きました。そうした現実は、わが国だけでなく世界中で見られました。ロシアには農奴と呼ばれる奴隷農民がいて、その暮らしは悲惨そのものでした。それらと比べると、ヨセフも国民を奴隷としていますが、前述のように、国民が自らそう望んだのです。それはまさにヨセフ=イエスで、私たちも上記の聖句と同じに、「イエスさま、あなたはわたしどもの命の恩人です。これまでは罪の奴隷、悪魔の支配下に置かれていましたが、神の奴隷にさせていただきます」と言い換えることができます。イエスさまの統治する国(新天新地)に、私たちもやがて住むようになり、最高の為政者を心から賛美します。
