2023年9月17日
主日礼拝
《建徳要旨》
①コヘレトの言葉4章9節:ひとりよりふたりがよい。共に労苦すれば、その報いは良い。
「コヘレトの言葉」は、旧約の歴史書、預言書、知恵文学のうちの知恵文学に分類される書で、「コヘレト」は、ヘブライ語で「集会を司る人」を意味します。1章2節:「空の空。すべては空。」(新改訳)この「空」は、ヘブライ語で「へベル」。創世記「カインとアベル」のアベルと同じスペルで、兄に殺され人生を早く終わらせたところから、束の間で空しいという意味で、肯定的な意味の仏教の空とは異なり、否定的な語なのだそうです。この書は「空」という言葉が繰り返し出てきますが、だから諦めろなのではなく、11章6節「朝、種を蒔け、夜にも手を休めるな」とコヘレトは言います。空しくても「それでも生きよ」が、この書のメッセージで、その文脈の中で、ひとりよりふたりがいいと言っているのではないでしょうか。(小林)
②Ⅰテサロニケ5章16~18節:どうしたら、いつも喜び、絶えず祈り、どんなことにも感謝できるでしょうか。
5つの勧め。①日常生活の中にある「当たり前」に気づき、感謝を込める。②自分を受け入れる。人の長所と短所は見方で変わります。優柔不断→慎重さ、そそっかしい→行動的、神経質→細かな配慮ができる。③変えられることに目を向け、変えられないことは冷静に受けとめる。④他人と比較しない。⑤人を大切にする。今の自分があるのは、色々な人の助けや協力があったから。
それらを含めて、すべては「キリスト・イエスにおいて」なのです。この言葉をパウロは数多く使っています。このことなくして、いつも喜び、絶えず祈り、万事を感謝することはできないからです。ですから、「キリストにおいて」が鍵です。私にはできなくても、キリストと一つとされることによって、キリストがしてくださるのです。私に代わって、キリストが行動されるからです。 (浜田)
先週,東京集会で行われた礼拝で録音された建徳です。
(建徳 2023-09-17 小林兄、浜田兄(14:15))