出エジプト19章5、6節:今、もしわたしの声に聞き従い、わたしの契約を守るならば…あなたたちは、わたしにとって祭司の王国、聖なる国民となる。
前回、契約について話しましたが、それと繋がる話です。ノア契約とは違って~ならばと条件が付いた契約、それがモーセを通して与えられた契約。その代表である十戒を読みます。
20章1-2節が、その前文。神の自己紹介で、エジプトの国、奴隷の家から救い出した私を、あなたがたは知った。その愛と憐れみを体験したゆえ、十戒を与える、と。1~4戒は神と人間との関係、5~10戒は神の前に立つ者としての人間、人と人との関係を規定している。十戒を守ることは難しいもので、峻厳な裁きの神を連想させられる。しかし前文からそうでないことが分かる。それから、冒頭の聖句6節はⅠペトロ2章9節にキリスト者に与えられた祭司の務めが記されている。
コロナ禍の世の中に在って、災厄からの救いを祈る祭司として、人々が神に立ち返ることを執り成し祈る。昨今の現象は、時代が分水嶺に来ているしるし。神に執り成す祈りを忘れてはいけない。個人でも共同体としても。イスラエルは不信仰の故に、荒野の旅を40年間も辿った。その時、神は決して見捨てず共に歩まれ離れなかった『時速5キロの神』(小山晃佑著)として。今は荒野の時、コロナ禍が長く続くかも知れないとの覚悟が必要。しかし、神の愛を信じ、恐れを締め出し(Ⅰヨハネ4章16~18節)、祭司の役目である執り成しの祈りを、忘れず献げる者でありたい。 (E・S)
礼拝讃美歌 274番(御国に住まいを備えたまえる)
礼拝讃美歌 375番 (日々いかなる時にも主は)
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荒野では私たちの進む速度は、自分たちが歩く速度~時速5キロ~になるまで徐々にゆるめられていくのです(小山晃佑兄)。人間の歩調で、ゆっくり歩まれる神。
先週ライブ配信された建徳の録音です。
(建徳 2020-08-02 E・S姉)