神は、……地面を這うすべてのものを種類ごとに造られた。 (創世記1章25節)
「ペンシルベニア州立大学の科学者たちは、接着力が非常に強いにもかかわらず剥がすことが可能な新しい接着剤を開発しました。そのヒントはカタツムリの粘液です。カタツムリの粘液は、乾燥した状態では固まり、湿った状態では緩(ゆる)みます。カタツムリはその性質のおかげで、安全な湿度の高い環境では自由に動き回り、動くと危険な環境では、何かの裏にしっかりとくっついているのです。(中略)自然の動植物の性質を発見するとは、結局のところ、神が造られたものの在りように気付いたということです。」(デイリーブレッド3月23日号「神の接着剤」より)。
細菌性の炎症などに効力を発揮する抗生物質は、元はアマゾンに住む原住民族が使っていた薬草から抽出されました。神は生きとし生けるものに必要な薬や知恵を、いつでも取り出せるようにと、自然の中に置いてくださっているのです。違いは、それに気付くかどうかです。
虫メガネのことを「ルーペ」と呼ぶと、何か品があるように聞こえますが、拡大鏡のことです。普段、通っている道に生えている草花をルーペでじっくり観察すると、今まで見えなかったことに気づかされます。雑草だと思い、気にも留めなかった草が緻密な構造をしていること、可憐な花を咲かせていることなどに気付き、驚いたことがあります。その時、「神の接着剤」と題する前述の記事に「成程」と思いました。
何気ない毎日、平凡な繰り返しの中にも、観察すれば豊かな発見があるものです。ファーブルは昆虫の世界にそれを発見した人です。神の豊かな世界は、すぐ傍にあるのです。身近な、ありふれた「当たり前」の中にあるのです。それに気付くかどうかで、大きな違いが生まれます。神が創造された世界は素晴らしいものですから。(2022年4月15日)