そこで、イエスは言われた。「剣をさやに納めなさい。 剣を取る者は皆、剣で滅びる。」(マタイ2652節)

 ロシア軍がウクライナに侵攻し、圧倒的な軍事力で破壊と殺傷を止めない現実を知り、世界中の人々が心を痛めています。そんなことはしないだろうと多くの人が思っていた「まさか」が起きています。そして、それを誰も止められないでいます。

「剣を取る者は皆、剣によって滅びる」と、イエス・キリストは言われました。剣は軍事力です。相手を殺傷する道具です。何の大義もないままそれを用いて、先に攻撃した者はそれによって自らが滅びを招きます。一時的には勝利しているように思えても、全く人道的でない方法を取る中で敗北し、滅んでいます。それを、これまでの歴史が証明しています。ナチス・ドイツや旧日本軍などが典型的な一例です。どれほど陰で、ひどいことをしたことでしょう。

戦争のない世界が必ず来ることを、聖書は預言しています。次のようです。
主は国々の争いを裁き、多くの民を戒められる。
彼らは剣を打ち直して鋤とし、槍を打ち直して鎌とする。
国は国に向かって剣を上げず、もはや戦うことを学ばない。(イザヤ2章4節)
剣や槍と言った人を殺傷する軍事力は、人を生かす食料を産み出す農機具に変えられ、世界のどこにも戦争がなくなります。そんな世界が実現するのです。夢のような話かも知れませんが、聖書の言葉通りになることを信じています。

人と人、国と国との間に争いが無くなるためには、この世界から罪と悪が無くなる必要があります。そのために人となって来られたのが、イエス・キリストです。主イエスは「御国(神の国)が来ますように。御心(神の願われること)が行われますように、天におけるように地の上にも」と祈るよう教えられました。今、起きている戦争の只中に神が介入され、戦いが止むことを切に祈ります。(2022年3月4日)