何事も、不平や理屈を言わずに行いなさい。(フィリピ2章14節)
1週間前に梅雨が明け、連日猛暑が続いています。大変な暑さです。そうなると、少し前の雨が降り続いていた頃のことが思い出されます。毎日雨ばかりで、太陽が出ない。洗濯物は乾かないし、気分的に鬱陶しいから、早く梅雨が明けてほしいと思っていました。ところがどうでしょう、梅雨が明けて猛暑が連日続くと、もう悲鳴を上げ、梅雨の時の方が涼しくて良かった・・。何とも身勝手ですよね。そのように、いかに不平が多いことでしょう。特に天気に関して、それがはっきり出ていると思います。
とはいえ異常気象下では極端から極端になっています。梅雨だから雨が降るのは当然ですが、2日間で平年の1カ月分以上の雨量になったり、猛暑も体温近い高温になったりしますと、不平というより自然な反応かも知れません。異常気象になるのは、気候変動が原因です。私たち人間が快適な生活を求めた結果、神が創造された自然環境は汚染され、破壊され、地球全体が重い病気に罹っているかのようです。その現れが異常気象です。そして、その本当の原因は、私たち人間の罪にあります。
ではどこに、明るい希望が見出せるのでしょうか。
被造物がすべて今日まで、共にうめき、共に産みの苦しみを味わっていることを、わたしたちは知っています(ローマ8章22節)。今、神に創造された被造物(地球上に住むありとあらゆる生き物)は苦しんでいますが、それは「産みの苦しみ」です。新しい世界が産み出される前の、一時的な苦しみなのです。そこに私たちの希望があります。そこに立って、冒頭の聖句のような生き方をしたいものです。つい、あれがないこれもない、と不平や理屈を言いがちです。そんな時、自分の内臓に目を向けたいものです。心臓は年中無休ですが、文句も言わず働いてくれます。肺の呼吸も休むことがありません。それを思うと、不平不満より感謝を口にしたいものです。(2021年7月21日)