だれかが、1ミリオン行くように強いるなら、一緒に2ミリオン行きなさい。
(マタイ5章41節)
これは主イエス・キリストの言葉です。1ミリオンとは1500mの距離ですが、ローマ兵からユダヤ人が呼び止められ、「この荷物を運べ」と強いられることがありました。新約聖書時代のイスラエルはローマの植民地(属国)だったからです。嫌でも従わねばなりませんでした。普通、仕方がないと従いました。それが課せられた義務だからです。
イエスは1ミリオンではなく、一緒に2ミリオン行きなさい、と言われました。義務は1ミリオンです。それ以上運ぶ必要はありませんでした。それなのに2ミリオン行きなさい、と言われました。ここには、義務を超える生き方が示されています。仕方なく嫌々、義務を果たすのではなく、喜んでそれを行なう生き方です。そんな生き方があるのです。
私の願うことは、しなければならないことが「したくなる」ことです。その秘訣を体得することです。言うまでもなく私たちの毎日には、しなければならない事が色々あります。主婦なら料理や掃除・洗濯、学生なら勉強、社会人の仕事もそうでしょう。生活するにはお金が必要で、そのためには働かねばならない等々。しかし、そうしたことに意味を見出して好きになったら、どうでしょう。仕方なく嫌々するのではなくなります。そうなれたら素敵です!もし、勉強が楽しいと分かったら、しなさいと言われなくても勉強します。義務ではなくなるからです。仕事に於いても、義務を超えることは出来ます。働くことに喜びを見出せるからです。そうしたことの秘訣は、主イエスの中にあります。えっ、どういうこと?それは、どんなことの中にも、喜びを見出す生き方です。もう1ミリオンを、主イエスに運ばれて行くことです。イエスと共に行くことです。
それによって、更にもう1ミリオンを自発的に行くことができるのです。1ミリオンを強いたローマの兵士はきっと驚いたに違いありません。義務を超えて生きる道がイエス・キリストです。そこに秘訣があるのですね。(2021年6月18日)