目を高く上げ、誰が天の万象を創造したかを見よ。(イザヤ40章26節)
2021年、明けましておめでとうございます。どのように新年を迎えておられますか?
神様は私たちに、1年ごとに新しい出発を与えて下さいました。そこで切り替えることが出来るからです。たとえ、マイナス続きだったとしても、プラスへと引き上げて下さいます。ですから、うつむいて下ばかり見るのではなく、上を仰いで深呼吸しましょう。上には無限に近い大空があります。上を仰いで、神を思います。
坂本九の歌に、「上を向いて歩こう」「見上げてごらん夜の星を」があります。随分昔の歌になりましたが、今も愛されています。がっかりさせられたときや、先が見えないトンネルの中にいるように思えるとき、この歌が思い浮かびます。上を仰いでごらん、と。
預言者イザヤの言葉を冒頭に掲げました。目を高く上げ、誰が天の万象を創造したかを見よ、とあります。夜空に輝く無数の星々、それらは偶然にそこに有るのではないのです。天地万物を無から創造された神の働きなのです。冒頭のイザヤ40章26節を全部記します。
目を高く上げ、誰が天の万象を創造したかを見よ。それらを数えて、引き出された方、それぞれの名を呼ばれる方の力の強さ、激しい勢いから逃れうるものはない。
動物と人間の大きな違いは、下を見るのか上を見るのかにあります。四つ足の動物は地面ばかり見ています。食べ物を捜すためでしょう。ところが人間は二本足で、上を見ることが出来ます。遠い地平線や水平線の彼方を見る事が出来ます。永遠への思いです。
新しい年が始まりましたが、この1年がどのような年になるのか、誰にも分かりません。明日のことさえ分からないのですから、ずっと先の事は何も分かりません。でも、すべてを見通される神がおられます。その神は私たちの父です。そして、神の本質は愛です。その神を信じて、上を仰ぎましょう。そして小さな些細なことでクヨクヨせず、雄大な大空を仰ぎたいものです。コロナ禍で先が見通せないとしてもです。(2021年1月1日)