日は昇り、日は沈み、あえぎ戻り、また昇る。(コヘレト1章5節)
先日、国立科学博物館附属自然教育園に初めて行きました。JR目黒駅から歩いて行ける場所にあります。東京都港区白金台という大都会の真中に、室町時代からの自然がそのまま残されている大きな森でした。こんな所があることに驚きました。自然教育園の名前の通り、学べるように色々な説明がされています。その中の1つ、「自然の中のそうじ屋さん」と題する立て看板に目が留まりました。次のように書かれていました。
落ち葉の下にはササラダニやトビムシ・ミミズ・ダンゴムシなどたくさんの小さな生きものがいます。落ち葉はこれらの生きものに食べられ細かくされます。そして、バクテリアなどの微生物の働きによって、ついには土にとけて植物の栄養分になるのです。
また、動物の死がいもシデムシやアオオサムシなどによって食べられてなくなってしまいます。林の中が落ち葉や動物の死がいで埋もれてしまわないのは、このような自然の中のそうじ屋さんたちが働いているからです。
この世界は聖書の神が、ご計画を持って創造されたものです。そこには無数の生き物が調和を保って共存しています。人間だけのために自然があるのではありません。ダニやダンゴムシなど何の役にも立たない不要な生き物と思っていたのは間違いでした。神が創られた生き物はすべて互いに支え合って生きています。そして、自然は循環しています。日は昇り、日は沈み、また昇っています。土(アダマ)から作られた人間(アダム)は、何年か生きると死んで土に還ります。自然の中のそうじ屋さんを読んで、神の創造された人も動物も全て、秩序正しく循環している、そう思いました。大きな神の愛の手の中に包まれて生かされているのだ、と実感しました。