今、地球は病気です。それも重い病気です。その症状は、異常気象として現れています。かつてないほどの大雨、台風などの自然災害が起きています。こんなこと、かつて経験したことがなかった、と年配者たちは言います。そんなふうに思ったことはありませんか?

どうしてこのような異常気象が起きているのでしょうか。その原因は、私たちにあります。自分たちの都合や利益ばかり優先し、神が造られた自然を破壊し、汚染し続けてきた私たちにあります。その結果、オゾン層が破壊されたり、温暖化現象が地球上に広がっています。主な原因である二酸化炭素を削減しようとしても、主要な国の一部の指導者が自国の利益を優先し、削減に協力しません。わが国も同じです。そこに罪があります。

16歳のグレタ・トゥーンベリさんが国連気候行動サミットで、5分間のスピーチをしました。彼女は、異常気象が深刻な事態になっていることを憂い、「多くの人が苦しみ、死んでいます。多くの生態系が次々と崩壊しています。もう時間がありません。しかし、まだ手遅れではないから、今、温暖化現象を止めるべきです」と、怒りと涙をもって熱く訴えました。それを新聞・テレビが取り上げ、世界中に配信しました。

地球は水と緑に包まれ、生命が宿る唯一の惑星なので、奇跡の星と呼ばれます。神が最初に創造された地球は、今よりもっと美しく、調和と健康に満ちた所でした。しかし、人はそこを破壊し、汚染し続けました。その結果、地球上の被造物は皆、共にうめいている、と聖書(ロマ8章22節)にあります。神さまの目には、地球は死に瀕して、もがいていると見えるはずです。先日の大型台風19号は、その現れです。私にはそう見えます。地球を病気にしたのは、私たち人間の罪です。一部の政治家の罪だけではなく、すべての人の問題です。

人間の罪によってアマゾンの森林が壊され、酸素供給源である自然がみるみるうちに消えています。一体、どうしたら良いのでしょう?どこに希望があるのでしょうか。

この地球を、深い愛とご計画を持って造られたのが聖書の神です。限りなく美しく、住み良い所として神は、この世界を創造されました。地球は、私たち人間が喜び楽しめる素晴らしい場所でした。しかし今は、そうではなく病気です。そして、病気のわが子と共に痛み苦しむ父や母のように、神はこの世界を見つめておられます。それだけでなく、自然破壊と異常気象の原因である私たちの罪の解決としてイエス・キリストを遣わしてくださいました。病気や災害に苦しむ人々に寄り添い、苦しみを共に背負われる十字架のキリストが、すぐ傍(そば)におられます。

地球と、この世界は滅んでしまうのではなく、今、産みの苦しみをしています。神が創造される新しい天と新しい地、素晴らしい世界へと生まれ変わろうとしています。そこに希望と慰めがあります。