あなたには災難もふりかかることがなく
天幕には疫病も触れることがない。(詩編91編10節)

今や新型コロナ・ウイルス感染は、世界中に蔓延して留まるところを知りません。まさかこんなことになるなんて、誰が予測できたでしょうか。皆が不安と恐怖に襲われています。それは、私たち人間に襲いかかってくる目に見えない敵です。

聖書ではウイルスのよる病気を、総称して「疫病」と呼んでいます。中世のペスト、近世のコレラなどがそれで、恐ろしい病気です。しかし、疫病は意味もなく、無暗に発生したりはしません。『疫病は警告する』濱田篤郎著によれば、生態系は疫病という現象で、私たち人間にメッセージを伝えているというのです。

神が生態系を持った自然環境を創造されたのに、人間は自分たちの利得のためにその自然環境を破壊しています。奥地に住んでいるため人間と接触することのなかった野生動物が、大規模な経済開発が奥地まで進んだ結果、野生動物の中にいたウイルス(その動物には無害で共存関係にあった)が人間に感染し、強い病原性を持つようになったのです。中国の奥地開発が原因と言われます。

人間の欲得による自然破壊という罪が、新型コロナ・ウイルスを生んだと考えられます。地球温暖化現象も自然破壊によります。それでも人間は、神の創った自然や環境を破壊するのを止めようとしません。国を動かす政治家は日本を始め、アメリカに於いても道徳的に見て、余りに問題です。中国も北朝鮮も・・・自国の事しか考えていません。そうしたことが罪であることを考えもしないのです。だから、疫病が蔓延して、警告していると言えないでしょうか。私には、そう思えてならないのです。

冒頭の聖書の言葉は、神を信じる者に語られた言葉です。このブログを読んで下さっている「あなた」に語られた言葉とも言えます。天幕とは人が住む家です。神はあなたを新型コロナ・ウイルスから守ってくれます。疫病も触れることがないのは、全能の神が完全に守ってくださるからです。今日もどこかでウイルスに感染し、苦しんでいる人がいます。「神様、悔い改めます。どうか、世界の人々を、この目に見えない敵から救ってください」と祈らずにはいられません。

(2020年3月10日)