御言葉によって天は造られ
  主の口の息吹によって天の万象は造られた。
             (詩編33編6節)

 日常生活に於いて当たり前に思うのは、知らないだけで、本当は恵みに満ちていることなのです。地球が奇跡の星と呼ばれるのも、その一つです。

地球は太陽から受ける熱量に於いて、最適な距離にあります。水星・金星は太陽に近いため熱すぎ火星・木星は太陽から遠いため寒すぎます。地軸が23.5度傾いていることで、四季ができます。そもそも地球の大きさが最良であること、海があり水があること等です。その地球は、動物植物など命ある生物が生存できる唯一の惑星です。また、月との関係も絶妙で、その引力によって海に満ち潮と引き潮が生じ、海水がよどまないようになっています。朝、太陽は東から昇り、夜、西の空に沈みます。そんなことは当たり前に思っているのですが、科学者によれば、奇跡に近いことなのです。又私たちには殆ど感じられませんが、地球は物凄い速度(時速10万㎞)で太陽の周りを回っています。更に、自転によって地表全体を毎日適切に温め、また冷やしています。まるで生き物のように、生きて動いているのです。地球も被造物だからです。そうしたすべては創造主なる神の働きです。もし、神を認めないなら、すべては偶然の結果となります。何の目的もないのが偶然です。果たしてこの世界は偶然に、できたのでしょうか。地球にだけ生命があること、絶妙な配剤で地球は動いていることなど、背後に偉大な神がおられるから、そうなっているのではないでしょうか。

地球という星に、人としての命を与えられて私たちは生きています。それは、当たり前ではないのです。いのちの不思議さと共に、生かされていることが恵みであり、奇跡であることを覚えたいものです。そして、天の万象は自然に出来たと言うより、神が私たち人間のために創造し、用意してくださったのです。それが聖書の伝えていることです。初めに神は万物を、そして、私たち一人ひとりを、深い御心とご計画の内に、愛をもって創造されました。そうして最初に造られた世界は、極めて良いもので、調和と美に満ちていました。地球が奇跡の星と呼ばれるのは、摂理という天の配剤をもって働かれる神が造り出されたものだからです。