この方の衣と腿のあたりには、「王の王、主の主」
という名が記されていた。(黙示録19章16節)

 これまで、預言者イザヤ、エレミヤなどを取り上げました。その最後に、モーセのような預言者(申命記18章15~18節)であるイエス・キリストについて記しています。主イエスは預言者だけではなく、上記聖句のように、王の王・主の主なのです。人であると同時に神であるからです。そして、聖書最後の書であるヨハネ黙示録で、全ての人の裁き主として登場します。

危険な暑さと呼ばれる猛暑が続きますが、人間の体温以上の高温になると、生命に危険が及ぶからです。地球自体が熱病に罹って苦しんでいるかのようです。全世界的が異常な暑さです。その原因の1つに、物凄い熱量を出す爆弾を使う戦争があげられます。建物を破壊、炎上させているからです。それを命じるのが、国々の王です。この世の王であるサタンに組する独裁者は高慢です。しかし、自らの上に立つ王の王である主イエスの前に平伏さねばなりません。それを具体的に示したのがダニエル書で、以下のようにあります。人間の王国を支配するのは、いと高き神であり、この神は御旨のままにそれをだれにでも与え、また、最も卑しい人を、その上に立てることもできるということを、人間に知らせるためである」   (ダニエル414節)

これまで多くの覇者が、地上に現れては消えていきました。聖書にはエジプト王ファラオ、アッスリア王、バビロン王ネブカドネツァル…が記録されています。そうした絶対的な権力を持った王に対抗してきたのが預言者でした。モーセ、イザヤ、エレミヤと続きました。彼らが預言したのは、王の王で主の主であるイエス・キリストでした。どんなに暗く、厳しい状況であろうとも、私たちの将来には希望と救いがあることを神は、預言者たちを通して語っています。

私たちには一歩先のことも分かりません。しかし神は、御心に従って私たちの将来を定めておられます。神のご計画は人間の失敗や罪もすべて飲み込んで、そこに神の国を実現してくださいます。そのすべてを、キリストによって成し遂げてくださいます。十字架の贖いによって、私たちを罪と死から解放してくださったようにです。だから、今、起きている暗い出来事の中でこそ、主による完全な救いを待ち望んでいます。