神はお造りになったすべてのものを御覧になった。 見よ、それは極めて良かった。(創世記1章31節)
神が創造された最初の地球は、極めて美しく、調和が保たれていました。戦争も病気もなく、平和と健康と美に満ちた世界でした。ところが今は、まるで別世界のようで、かつての姿は見るかげもありません。
今、地球は重い病気です。その症状は、異常気象として現われています。かつてなかった大雨、大風などの自然災害ゆえ異常気象です。そうなった原因は何でしょうか。病因は、私たち人間の罪です。自分たちの都合を優先し、神が造られた自然を破壊し、汚染し続けてきました。その結果、オゾン層が破壊されたり、温暖化現象が全地球上に波及しました。
主原因である二酸化炭素を削減しようとしても、一部の政治家は、自国の利益を優先し削減に協力しません。わが国も同じです。これほど人間の罪深さを明確に示しているものは、他にないと思われます。神の造られた自然環境を破壊したのは、私たち人間です。神に背いた結果、人間同士が色々な理由を付けて殺し合い、奪い合って対立してきました。他の動物との関係も同じです。長い時間をかけて今の状況に至ったのですが、その根源にあるのが罪です。罪は、破壊と死を生み出します。このままではすべてが死に至ります。どうすれば良いのでしょうか。その解決として聖書があります。
聖書は旧約と新約を合わせて2千頁に及ぶ大著です。その中で、最初の創世記1,2章が冒頭の聖句にあるように、かつてあった楽園の描写です。それ以後は、始祖アダムの犯した罪が、連綿と継承されます。そして、最後の黙示録21,22章に至って、最初の世界が再創造され回復し、そこで聖書は閉じられます。ですから、罪とその解決が聖書の内容です。どうしたら私たちは罪から救われるのか、それが聖書の主題です。しかし、何と罪の自覚や意識が薄いことでしょうか。だから自分が罪人だとは、なかなか思えません。罪からの救いが必要だとは、余り考えないのです。しかし、前述したように、今や世界は地球規模で破滅に向かっています。これは誰も否定できません。更に異常気象は増すでしょう。地球は呻いているからです。一体、どこに希望があるのでしょうか。創造主にこそあります。救い主イエス・キリストにこそあります。