信仰入門 -2-
あなたの天を、あなたの指の業を わたしは仰ぎます。
月も、星も、あなたが配置なさったもの。そのあなたが御心に留めてくださるとは 人間は何ものなのでしょう。
人の子は何ものなのでしょう。 (詩編8編4,5節)
信仰は命の問題です。その命は霊的な命=永遠の命です。イエスをキリスト(救い主)と信じる者に与えられる恵みです。 命は神秘で、人間が支配したり造り出したりできません。それは、神の領域だからです。 体の命がそうであるように、霊の命も私たちの努力や関与に依るものではありません。
主権は、神にあります。それを認め、へりくだるのが信仰に通じます。
冒頭の聖句は、夜空を見上げて歌ったダビデの言葉です。広大な宇宙、太陽系だけでなく、他にも銀河系が存在する世界。
学校で習った太陽系の惑星群を見るとき、ただ物理的な天体と、その動きだけしか見えません。人格とか命を考えることはありません。
しかし、そこにはそれらを創造された神がおられるのです。私たちの肉眼には見えないとしても、霊の目・信仰の目には見えます。
天文学的に偉大な神は、もっと身近で親しい神です。絶えず(まどろむことなく、眠ることもなく)私たちを見守っておられる父神です。
ダビデは、月や星の配置と運行を仰ぎ見ながら、そこに偉大な神を見ているのです。宇宙空間に漲る神の熱い眼差しを感じて、自らの小ささを覚えて歌ったのです。
偉大な神に「あなた」と呼びかけています。
宇宙から見れば、地球は青い星です。水と緑と生命の宿る唯一の惑星です。そこからは、人間は小さくて見つけられません。
しかし神の目には、そうではありません。ある時、宇宙空間から降り注ぐ、神の熱い眼差しを感じ、
自ら十字架に死なれたキリストの愛が迫り来るのを覚えました。圧倒される思いでした。
ダビデが、夜空を仰いで「あなたが顧みてくださるとは…」と、絶句したのに触れる思いでした。
月面に降り立った宇宙飛行士の多くは、神の存在を実感しました。無機質な世界の背後に存在される、
生命溢れる神を見出したのです。そして、その神が聖書の教える父なる神であることを信じたのです。
神は永遠ゆえ、永遠の命とは神の命です。イエス・キリストを信じる者が救われるのは、
その命が与えられるからです。その命が、聖霊として内住されます。